ANA SFC 修行:効率的に解脱するためのプラン(費用・スケジュール)
SFC修行において最も気になる費用とスケジュールについて、PP単価が分かるようにいくつかのパターンを洗い出してみました。
ご自身のスタイルに合ったSFC修行ルートを見つけ、解脱に向けて頑張ってください!
・時間に余裕のある方は、最安:羽田⇔那覇を17往復の体力勝負型
・工程と費用のバランス重視(最速:那覇⇔シドニーを組み合わせたハイブリッド型)
・フライト回数と費用を抑えながらという方は、海外発券ループ型
ANA SFC 修行で掛かる費用はどれくらい?
こんばんちゃ、しげちゃです。
私は2018年にSFC修行にチャレンジし無事に解脱することができました。
その時に掛かった費用を振り返ってみたいと思います。
私の場合、修行を開始する前に、プレミアムポイントを8,735PP持っていたことから、実際に修行で獲得したのは43,520PPとなります。
単純な費用の総額だけでは必要な金額が分かりにくいので、1PP当たりの費用を算出して評価してみることにしました。
ということで、この金額のことを“PP単価”と呼ぶことにします。
PP単価が9.38円ということは、50,000PP獲得するために、469,000円が必要という計算になります。
決して安い金額ではないですね。
何とかもっとお安く、修行を完結することはできないものでしょうか?!
魅力的なPP単価のフライトとは
費用をなるべく安く抑えるため、PP単価の安いフライトを探してみたいと思います。
PP単価:9.38
ではまず、反省も踏まえて、私が解脱した時のチャレンジフライトにおけるPP単価を振り返ってみたいと思います。
1ステップ目 プレミアムポイント:3,936PP獲得 PP単価:12.04
ポイント:
プレミアムクラス(②)はエコノミーよりも費用が掛かりますが、PP単価で見てみるとエコノミーよりも効率がよいこともあります。
このプレミアムクラスは直前のアップグレードで獲得したもので、アップグレード前が搭乗倍率75%であったことから +50%されて125%になっていますが、搭乗ポイント+400がないので、2,460PPとなっています。
(もし、アップグレードしていなければ、PP単価9.34ということで、PP単価だけ見ればアップグレードしない方が良かったかも。)
フライト選択においてはPP単価をしっかり意識することが必要ですね。
2ステップ目 プレミアムポイント:17,624PP獲得 PP単価:9.01
ポイント:
国際線を利用する際の乗り継ぎの国内線区間(④⑦)はなんと 5,000円で確保することができます。
これは、東京から海外に行く場合と地方から海外に行く場合での費用の不公平感を少しでも少なくするために考慮されているとのことです。
しかも、この乗継区間は日本国内のどこからでも往復10,000円なんです!
更に、搭乗倍率は国際線区間のクラスに準じるということで、倍率100%となりますので、この国内線乗継区間においては 1,968PPを確保できますので、PP単価は2.54となりました。
これはすごい!!
ということで、成田⇔シンガポールではなく、沖縄(那覇)から成田を経由してシンガポールを往復するルート(④⑤⑥⑦)を選択することにしました。
しかしながら、東京在住の私は、まず最初に沖縄に向かわなければなりませんので、沖縄(那覇)⇔シンガポールのルートを挟み込むように羽田⇔沖縄(那覇)のルート(③⑧)を追加することになります。
3ステップ目 プレミアムポイント:17,624PP獲得 PP単価:8.88
ポイント:
こちらの国際線ルートも先の3ステップ目と同じく、国内線乗継区間(⑩⑬)は 5,000円で1,968PPを確保でき、PP単価は2.54となりました。
また、羽田と那覇の区間は、国際線区間のクラスに準じて搭乗倍率100%でPPを確保できました。
そして、沖縄(那覇)⇔シンガポールを往復するルート(⑩⑪⑫⑬)を挟み込むように羽田⇔沖縄(那覇)のルート(⑨⑭)を追加しています。
この羽田⇔沖縄(那覇)のルート(⑨⑭)は、Super Value割引のエコノミー費用で、片道 1,476PPを獲得できます。
これは国内線修行での定番フライトとなっていて、PP単価10以下を目指すべく、片道費用を14,760円以下に抑えることが目標となります。
4ステップ目 プレミアムポイント:4,336PP獲得 PP単価:10.51
ポイント:
この区間でのプレミアムクラス(⑯)は直前のアップグレードではなく、最初から購入した航空券ですので、搭乗倍率125%となります。
解脱のために実はこんなにPPは必要なかったのですが、最後のフライトということで、頑張った自分へのご褒美でプレミアムクラスを確保してしまいました。
PP単価:5.70 ~
国内線で見てみると、やはり羽田⇔沖縄線のように距離が長いフライトの方が、PP単価は安くなりますね。
ポイント:
今現在(2020年6月21日)にて購入できる、一番安いと思われる航空券に 8,410円というのがありました。 これだとPP単価5.70です。
あ、これだと翌年での修行になってしまいますね。 ん~年内だと 9,210円でPP単価6.24が一番お得でしょうか。
PP単価:10.50 ~
では、国内線で更に長い距離を持つフライトのPP単価を見てみましょう。
ポイント:
国内線で最も長距離のフライトは、札幌(千歳)⇔沖縄(那覇)となります。
この区間での一番安い航空券を検索してみると 21,990円というのがありました。 これだと PP単価10.50になります。
一番多くのPPを獲得できるフライトであっても、この費用だとPP単価はそこまで魅力的ではないですね。
PP単価:11.57
やはり、国際線乗継の国内線区間 2.54PPを噛ましてフライト計画を組むのがよいかもしれませんね。
ということで、2020年の羽田⇔沖縄・那覇⇔シンガポールルートを見てみます。
ポイント:
私が修行した2018年にはあった、プレミアムエコノミーの”E”クラスが無くなって”N”クラスのみになっていますね。
これは痛い。 費用はほとんど同じにもかかわらず、搭乗倍率が100% ⇒ 75%に下がってしまいます。
結果、PP単価11,57と、かなり悪化してしまいますね。
PP単価:8.56
最後に、プレミアムエコノミーの”E”クラスを確保しつつ、比較的安い費用で渡航できる海外発券のプランを考えてみます。
このルートはクアラルンプール発で日本国内(ストップオーバー可)経由で再びクアラルンプールに戻るというもので、2019年に実際に搭乗してみましたが、PP単価はなかなかよかったです。
ということで、2020年でも通用するかどうかちょっと振り返ってみます。
ポイント1:
プレミアムエコノミーの”E”クラスということで、搭乗倍率は100%となります。
この”E”クラスですと、ANAマイル(18,000mile)やアップグレードポイント(8point)を使ってビジネスクラスにアップデートすることも可能なクラスとなっています。
(ビジネスクラスはB787-9のスタッガードシートです!)
しかも、日本国内においてのストップオーバーが可能で、国内フライトを格安で追加することもできオススメです。
(私はGW期間にも関わらず格安で球種旅行を楽しむことができました。)
そして、肝心のPP単価も5.56と10以下を確保することができました。
ポイント2:
ただ、2点課題があります。
それはスタートがマレーシア・クアラルンプールとなるために、まずはクアラルンプールに向かうための片道分のフライトが必要になること。
私は、タイ・バンコクでの観光も兼ねて以下のようなプランを選択しました。
え、タイ航空なのに、なぜPP単価の話をするのかですって?
はい、タイ航空はANAと同じ「スターアライアンス」に加盟している航空会社ですので、ANAマイルも貯められますし、PP単価も加算されるんです。
でも、ここでのPP単価は16.55ということで、あまりよくないですね。
同じスターアライアンスのエアチャイナは、いっそLCCをうまく活用することが費用を下げるには良いかもしれません。
ポイント3:
もう1つの課題としては、行きと同様に、戻りをどうするかということ。
私は、再び海外発券を行いました。つまり海外発券ループを続ける限り、安い費用で半年に1回、日本とクアラルンプールの往復を繰り返すことができます。
まあ、悩むポイントがあるとするなら、このループをいつ終わらせるか?ということですかね。
ところで、最短でSFC修行を解脱できるフライトとは
今度は、会社をなかなか休めないサラリーマンの方が、短期間で解脱できるフライトを探してみたいと思います。
1回の工程で25,044PPを獲得 PP単価:13.7
最短、2回の工程で修行を解脱させるルートを探してみましたところ、以下のフライトで実現可能です。
ポイント:
アジア・オセアニア地区の路線倍率は1.5倍となります。
その中でも移動距離の長い羽田⇔シドニーは目いっぱいプレミアムポイントを獲得できる路線です。
また、国際線の国内乗継のPP単価2.54も活用することで 19,324PPを獲得できます。もちろんプレミアムエコノミーの”E”クラスを確保する必要があります。
それと、沖縄(那覇)⇔シドニーのルートを挟み込むように羽田⇔沖縄(那覇)のルート(①⑥)についてはプレミアムクラスで確保することも必要となります。
ですが、このフライトを実行することにより、一発で 25,044PPを確保することができるのです!
2回の実行で、解脱できます。
まとめ
SFC修行においては、1プレミアムポイントをどれくらいの費用で獲得できるかという、PP単価が重要な判断要素となります。
1つの目安としては、PP単価10以下を目指すこととなります。
(プラチナステータスの50,000PPを500,000円以内で獲得するということ)
最適な修行ルートの状況については毎年いろいろ変化がありますが、昨今ではアジア圏からの海外発券がPP単価を安く抑えることができるメジャーなルートになっています。
また、国内派の方は、羽田⇔那覇ルートでのSuper Value (75%)プライスで、少し先の日程や、朝・夜の利用しにくい時間帯のフライトを選択し、片道14,760円以内に抑えることが必要となります。
費用を安く抑えられる代わりに、なんと17往復(34搭乗)することが必要となります。
私のようなサラリーマンの身では、パイロット張りのフライト日程の確保が問題になりそうですね。
時間があまりとれない方は、那覇⇔シドニールートを複合させるのもよいかもしれません。
ということで、費用を抑えてSFC修行を解脱するには、
①時間に余裕のある方は、羽田⇔那覇を17往復の体力勝負型
②フライト回数を抑えながらという方は、海外発券ループ型
③工程と費用のバランスを取りたい方はm那覇⇔シドニールートを融合したハイブリッド型
の中から、自分にあったプランを選択されるのが良いかと思います。
皆さん、SFC解脱を目指して頑張ってください!