ANA SFC 修行:私は以下の工程でSFCを取得しました。
ANA SFC修行での全工程をまとめてみました。
これからSFC修行を実施しようと計画されている皆さんの参考になりそうな以下のような情報を記載しています。
・SFC修行のメリット、デメリット
・プレミアムポイント
・ANAプレミアムメンバー(ブロンズ、プラチナ、ダイヤモンド)
・全工程におけるPPと総額費用
何か役にに立つ情報もあるかと思いますので是非ご覧いただき、無事にSFCを獲得してください!
ANA SFC 修行にチャレンジしてみて
こんばんちゃ、しげちゃです。
私は2018年にSFC修行にチャレンジし無事に解脱することができました。
もちろん現在もSFCを維持しており、ANAのプレミアムメンバーとして、快適な空の旅はもちろんのこと、ANA系列ホテルなど様々なところで恩恵を受けることができ、大変満足しています。
ここでは、私のSFC修行の経緯についてご紹介させていただき、これから修行を実施されようと考えている方の参考になれば幸いです。
ANA SFC とは?
ANA SFCとは何のことでしょうか?
簡単に言いますと、ANAが発行しているクレジットカードのことです。スーパーフライヤーズカード (Super Flyers Card)というタイトルの名前を略して、SFCと呼ばれています。
このカードを手にするには、ANAが運航する飛行機に搭乗し、設定された一定数のプレミアムポイントを獲得しなければなりません。
このポイントを決められた期間内に取得するには、その年の12月までに何度も飛行機に乗ならければならず、土日と有給休暇を駆使した日程調整と、チケット購入に掛かる日々の財政面でのやり繰りが必要となることから、この界隈ではこのチャレンジのことを”修行”と呼んでいます。
この”修行”を終えて、無事に”解脱”することができなければ、このクレジットカードの発行申込書すら手にすることができません。
しかしながら、一度このカードを手にすることができれば、一定の年会費を払い続けるだけで、ANAのプレミアムメンバーとしてのステータスをずっと維持することができます。
ANAの上級会員になると、行列に並ぶことなく涼しい顔で搭乗チェックインを済ませ、ラウンジでゆっくりとビールを飲みながら旅先での計画を練り、搭乗ゲートが開く頃を見計らい既に並んでいる人々の列を横目に優先的に搭乗することができます。
そして到着した空港で預入荷物を受け取る時にも、だれよりも早く自分のスーツケースに再会することができます。
SFCのメリット1:ANAプレミアムメンバー(SFCはプラチナと同等)の特典
ANAプレミアムメンバーには、ブロンズ、プラチナ、ダイヤモンドの3つのステータスがあります。
SFCメンバーのメリットは、このプラチナステータスと同等の特典内容を享受できることにあります。
「ブロンズサービス」メンバー:30,000プレミアムポイント(このポイントの内半分はANA便で獲得している必要あり)
スターアライアンスグループの呼び方で言いますと「シルバー」メンバーというステータスになります。
このステータスでの主なメリットは以下となります。
・マイルの獲得時にボーナス分として45~55%が加算される
・座席予約時の選択範囲が少し前方の席まで増える
・翌年にアップグレードポイント(8ポイント)が提供される
「プラチナサービス」メンバー:50,000プレミアムポイント(このポイントの内半分はANA便で獲得している必要あり)
スターアライアンスグループの呼び方でいうと「ゴールド」メンバーというステータスになります。
このステータスではいろいろと魅力的なポイントが得られます。
エコノミークラスの利用であっても、ビジネスクラスやプレミアムクラスに近いサービスを受けることができます。
・優先チェックイン(ANA Premium Check-in)を利用できる (長蛇の列に並ぶ必要はありません)
・GOLD Track (スターアライアンスのゴールドメンバー専用ゲート)が利用できる
・ANAラウンジが利用できる (カード会社のラウンジとは全然違いますね)
・海外ではスターアライアンスグループ加盟の航空会社のビジネスラウンジが利用できる
・機内に優先搭乗できる (エコノミークラスの方たちよりも先にゆっくりと搭乗)
・到着後のスーツケースを優先的に受け取れる (Priorityタグが付いているので)
・マイルの獲得時にボーナス分として95~105%が加算される
・座席予約時の選択範囲がブロンズサービスよりもさらに少し前方の席まで増える
・翌年にアップグレードポイント(20ポイント)が獲得できる
・SFC取得のための前提条件が得られる
その他にも、特典航空券、空席待ちや空港駐車場に対する優先予約が受けられたり、まだまだステータスを感じられるポイントがあります。
「ダイヤモンドサービス」メンバー:100,000プレミアムポイント(このポイントの内半分はANA便で獲得している必要あり)
スターアライアンスグループでは「プラチナサービス」と同様「ゴールド」メンバーというステータスになります。
このステータスになるには、「プラチナサービス」メンバーの倍の搭乗実績を積む必要があります。
時間もさることながら、経済的な考慮も必要となってくるので、庶民にはなかなかハードルの高いステータスとなりますね。
「プラチナサービス」メンバー以上のサービスが提供され、Suiteというキーワードが付いているものが多いです。
・優先チェックイン(ANA SUITE Check-in)を利用できるので、長蛇の列に並ぶ必要はありません
・ANA SUITE ラウンジが利用できる
(ANAラウンジより更にすばらしいサービスが提供されるらしいですが、まだ利用したことがなく、憧れです!)
・海外ではスターアライアンスグループ加盟の航空会社のファーストクラスラウンジが利用できます
(まだ利用したことがありませんが、いつかは・・・)
・機内に優先搭乗される (小さいお子様を連れた方やサポートの必要な方を除くと、実質1番最初に搭乗することが可能です)
SFCのメリット2:IHG・ANAホテルでの特典
ANAは国内のIHGホテルグループと協業しており、ANAインターコンチネンタルホテル、ANAクラウンプラザホテルやANAホリデイ・インにてANAプレミアムメンバー向けの特典を受けることができます。
「ANA SFC」「ANA ダイヤモンド」メンバー:
・宿泊料金の10%割引 (ベストフレキシブルレートから10%off)
・朝食無料
・ワンドリンクサービス券
ちなみに「ANA プラチナ」メンバーは、宿泊料金の割引は5%となります。
(SFCの方が割引率が良いですね)
SFCのメリット3:家族カードが作れる
上記でメリットを2つ紹介しましたが、もう1つ非常に大きなメリットとしては、家族カードが作れることです。
クレジットカードですので、家族用のカードを追加作成することができます。
その場合には、まったく修行をしていない家族も自動的にANAのプレミアムメンバーになれてしまうということになります。
シンガポール日帰りや沖縄弾丸フライトによる疲労を経験することなく、私の家族はみなSFC会員となっていますので、個人での旅行の際もANAラウンジが使い放題でよいね~、と言っています。 ^^;
SFC解脱までのフライト工程について
では、私が解脱までに搭乗したフライトについてご紹介します。
修行を開始したのは2018年の10月7日(日)ということで、2018年の後半からでした。
実は、本当の初回のフライトは9月30日(日)だったのですが、台風24号接近のためスケジュールを変更しなければなりませんでした。
12月までに完了しなければ、それまでに貯めたプレミアムポイントが全て無くなってしまうので、ちょっとリスクを感じながらのスタートです。
それと、今回の修行開始時点では、SFC修行をすると思っていなかった時の家族旅行で、既に8,735PPを所有していたこともあり、ロケットスタートを切ることができました。
番外編2月:アメリカ・フロリダ旅行
番外編8月:タイ・バンコク旅行
<プレミアムポイント:8,735PP獲得 残り:41,265PP>
①10月7日(日): ANA993 羽田(6:40発) ⇒ 那覇(9:20着)
②10月7日(日): ANA470 那覇(15:10発) ⇒ 羽田(17:45着)
<プレミアムポイント:3,936PP獲得 残り:37,329PP>
③10月13日(土): ANA993 羽田(6:40発) ⇒ 那覇(9:20着)
④10月13日(土): NH2158 那覇(11:25発) ⇒ 成田(14:30着)
⑤10月13日(土): NH803 成田(17:00発) ⇒ シンガポール(23:15着)
⑥10月14日(日): NH802 シンガポール(6:10発) ⇒ 成田(14:20着)
⑦10月14日(日): NH2159 成田(17:55発) ⇒ 那覇(20:55着)
⑧10月15日(月): ANA462 那覇(11:10発) ⇒ 羽田(13:35着)
<プレミアムポイント:17,624PP獲得 残り:19,705PP> ※ブロンズステータスに
具体的な工程や注意ポイントなどは以下に詳しく記載していますので、ご覧下さい。
ここからは、後編となります。
⑨11月03日(土): ANA993 羽田(6:45発) ⇒ 那覇(9:30着)
⑩11月03日(土): NH2158 那覇(11:50発) ⇒ 成田(14:20着)
⑪11月03日(土): NH801 成田(18:05発) ⇒ シンガポール(24:40着)
⑫11月4日(日): NH802 シンガポール(6:35発) ⇒ 成田(14:30着)
⑬11月4日(日): NH2159 成田(18:25発) ⇒ 那覇(21:35着)
⑭11月5日(月): ANA462 那覇(11:25発) ⇒ 羽田(13:40着)
<プレミアムポイント:17,624PP獲得 残り:2,081PP>
⑮12月1日(土): ANA477 羽田(15:42発) ⇒ 那覇(18:26着)
⑯12月2日(日): ANA464 那覇(12:34発) ⇒ 羽田(14:49着)
<プレミアムポイント:4,336PP獲得 合計:52,255PP> ※2,255PPも余らせて、プラチナステータス獲得
具体的な工程や注意ポイントなどは以下に詳しく記載していますので、ご覧下さい。
PP単価は?
支払ったフライト代金の総額は、408,270円でした。
獲得プレミアムポイントは43,520PPということで、1PP当たりの取得単価は9.38円となり、10円を下回っているので良い方ではないでしょうか。
SFCのデメリット?:プラチナ達成までを振り返ってみて
修行を行う決意をして、10月7日の初フライトからあっという間のSFC修行の完結でした。
先人たちの経験を参考に、プレエコを中心とした工程だったこともあり、つらいと思ったことは一度もなく、とっても楽しい修行でした。(これ、もはや修行ではないですね)
唯一、辛かったのは、家族の視線です・・・
修行前にはきちんと話をして、説得。家族全員の合意のもとに始めた修行でした。
とは言え、ラウンジでのお食事風景や那覇⇔羽田のプレミアムシートの贅沢感など、私が浮かれていることが十二分に伝わる写真やLINEを見ていて、フツフツと湧き上がってくるものがあったようで、海ぶどう、ちんすこうやマーライオンクッキーごときでは収まらないところまで感情が高まっていたようです。
これからは、家族のみんなにもこのステータスを還元していきたいと思っています!
SFCの資格を得たら、いよいよクレジットカードの発行です
ANAのクレジットカードは、カードブランドだけでもVISA、Master、JCB、Amex、Dinersと皆が知っている全ての国際カードブランドから発行されています。
更に、その各カードブランドの中においても、一般カード、ワイドカードやゴールドカードなど利用限度額や付帯サービスによって、グレードが分かれており、利用される方の用途に合わせて選択することが可能となっています。
また、同じVISAやJCBの一般カードにおいても、交通系と呼ばれるSuica、PASMOやnimocaがセットになったカードも存在していてどれを選んでいいか迷ってしまいますね。
この多くの選択肢の中から、私はJCB GoldでSFCを発行することを、修行の開始時点から決めていました。
その主な理由は以下となります。
・JCBのカードを所有している枚数がVISAに比べて少なめであったこと
・「海外航空機遅延保険」が付いていること
・搭乗ボーナスマイルが25%付与されること
・航空券の購入により100円で2マイルが獲得できること
・航空券以外の決済においては1,000円で10マイルを得られること
から、総合的に判断してJCBゴールドカードに決定しました。
注意点ですが、SFCはクレジットカードですので、当然ながら申し込み時にはカード会社による審査があります。
審査落ちでSFCが発行されない、なんて可能性もゼロではありません。
今回私は、いきなりSFC JCB Goldを申請して審査に通らなかった時のことを考えて、事前にJCB Goldを申請し審査をクリアしておくこととしました。
SFCの発行を目指されている方は、修行を開始する前に 希望のANAカード(SFC無)を発行しておくことで、SFC切り替え時のカード発行審査のハードルを低くすることができるものと思います。
(年会費が少し余分に掛かってしまうかもしれませんが・・・)
また、航空券購入にかかる費用もANAカードで精算することで、ANAマイルも効率的に貯めることができますしね。
最後に
SFC修行とは、1月から12月末までの1年間にこの「プラチナサービス」メンバーを目指すことであり、その目標にチャレンジしている人のことを“SFC修行僧”とか“ANA修行僧”、と呼びます。
そして、無事に目標を達成できたことを“解脱”と称し、みんなで賞賛し合います。
SFC修行を無事に解脱された方たちの中には、それでよしとせず、ダイアモンド修行をされる方も少なくないとか・・・
SFC修行を終えた私自身も、もうそんなに飛行機に乗らなくてもよいのですが、“修行ロス”もあってか海外発券などプチ修行を継続してしまっています。 ^^;